TAKANOの壁時計

先週購入した、少しのっぽの大きな壁時計がとても気に入ってしまったので、もう一台、小さめの壁時計を探します。

アンティークな壁時計。送料込みで2,950円で落札した壁時計を、化粧直しして壁に飾ります。「なんでこんな値段なん?」・・・・「オークションで競合する人少なかったから・・・」

それなりに理由はありました。さすがに板が反って接合部に隙間が見えるのはご愛嬌。しかし、稼働品。調整済み。良い感じで動いています。

 
時計は動いてナンボのもの。。。
 
文字盤には MADE BY TAKANO SEIMITSU KOGYO K.Kの文字が見えます。
 

旧家の蔵から出て来た昭和中期の壁時計だそうです

動かなかったら、分解して、機械の仕組みを勉強しましょうか。本日到着。早速開封してみます。年季が入ってます。かなり汚れています。しかし、そこは想定内。早速綺麗にしてみましょう。リメイク開始です。

 
短針、長針を取り外します。留め具を外して引き抜くだけです。意外と簡単かも。
 
文字盤を本体から外します。ネジで3箇所、本体に固定されているだけです。
 
簡単に外せました。しかし、文字盤と真鍮の枠は、裏から、はんだ付けされています。ハンダゴテで熱を加えれば外せますが、面倒なので、外しません。ブリキの文字盤。いい味が出てます。このまま、軽く汚れを取るだけで十分です。
 
高野時計。鹿のマークですか。。。愛知県の会社だったはず。精度の高い時計を作っていたメーカーです。
 
悲しいかな、伊勢湾台風で工場が大打撃を受け、再建できず、リコーに吸収合併された高野精密工業。
 
この時計も昭和30年頃の壁時計でしょうか、
 
高野の自動巻きの腕時計は、数も少ないので、高値で落札されています。
 
そんな、幻のメーカー。入札、そして、破格の価格で落札です。
 

機械は少し汚れています。いつまで動くんでしょうか。動かなくなったら、ケースから外して、ホワイトガソリンで、洗ってあげましょう。その程度しかできないけれど、頑張って時を刻んでくださいな。


真鍮部分は、コンパウンドで磨きます。しかし、外さずに、磨いたものだから・・・・文字が剥げてしまいました。めんどくさがり屋は、お仕置きを受けます。コレもお勉強。

ガラスは、本体から外して、クリーナーで汚れを落とします。

木箱は、水拭きをして汚れを取っても、くすんだままなので、水性ニスで塗装です。マホガニー色が、ぴったり。軽く刷毛で塗るだけで、艶が出てきました。

コレは楽しいわ。


夕食を挟んで半日、時計と向き合っていました。こんなことをしているときが楽しいです。

かなり小さめの壁時計。高さ46cmほど。階段にピッタリの大きさです。一丁前に、30分と1時間毎に、いい音で時報を鳴らしてくれます。乾いた、少し高めの金属音のです。狭いホールなので、響きます。

「カワイイ!」家内にも、気に入ってもらったようです。

ネジを回す作業さえ忘れずに行えば、時間調整が必要ないほど、精度が高いです。ゼンマイ式時計、侮ってました。しっかりとした実用品です。

日本の技術、スゴイわ・・・・

しばらく、ネジを回す生活を送りながら、ゆったりと過ごしたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

キャストスタイルLED化

SEIKO SPORTSMATIC DELUXE 7619-7010

SEIKO LORD MATIC 23JEWELS